新年のご挨拶として、上司に年賀状を送る際には、どんな言葉を選べば良いのか、多くの方が悩むところです。
日頃からの感謝を伝えると同時に、新たな年の健やかさを願う言葉を添えたい。
そんな気持ちをどう形にするかは、誠に重要な問題です。
適切な敬意を表しながらも、記憶に残る温かなメッセージを贈りたいですね。
礼儀正しさを忘れず、どのような内容を綴れば適切か、以下にいくつかのポイントをご紹介します。
年賀状に書くメッセージのポイント
・縁起の悪い言葉は避ける
・修正テープや修正液は使用しない
・読点や句点を多用しない
・筆ペンで美しい文字を心がける
・直筆で温かみのあるメッセージを書く
これらのポイントを踏まえて、より良い年賀状を作成しましょう。
縁起の悪い言葉を避ける
新年の挨拶として贈る年賀状においては、縁起の悪い言葉、いわゆる忌み言葉の使用は避けるのが賢明です。
新しい年の幕開けにふさわしくない、前年の不運を想起させるような言葉を使うことは避けましょう。
例えば、「去年」という言葉は「去る」という意味合いがあるため、「昨年」や「旧年」という言葉に置き換えることが好ましいです。
日常ではあまり意識しないかもしれませんが、言葉遣いには特に注意を払いましょう。
●縁起の悪い言葉の例
「去年」「終わる」「失う」「衰える」「落ちる」「切れる」「消える」「離れる」「病む」「枯れる」「崩れる」「壊れる」「苦しむ」「倒れる」「滅びる」
これらは避けた方が良い言葉の一例です。
年賀状には、新しい希望や幸せを思い起こさせるような言葉を選びましょう。
修正用品の使用は避けましょう
年賀状を作成する際には、修正液や修正テープを使うのは避けるべきです。
もし書き間違えた場合には、手間はかかりますが新しく書き直すことをおすすめします。
慎重に、心を込めて書くことが大切です。
修正用品で訂正を行うと、不本意ながらも受け取る方に悪い印象を与えてしまうことがあります。
句読点の使用は控えめに
文末や節の区切りを示すピリオドやコンマは、可能な限り使用しない方が好ましいでしょう。
これらは終わりや休止を意味し、長く続く関係を望む相手に対してはそぐわないことがあります。
必ずしもマナー違反というわけではないものの、精通している人の目にはやや不自然に映るかもしれません。
文章は改行や空白を活用して構成し、流れるような読みやすいものにしましょう。
筆記具を選ぶ際に
筆ペンやサインペンなどの表現力が豊かな筆記具を選びましょう。
ボールペンは細かすぎたり、インクの流れが悪くなりやすかったりします。
それに、ボールペンを使った文字は形式的に見えがちです。
年賀状には、濃く太い線が縁起が良いとされているため、そうした筆記具を使う方が良いでしょう。
手書きの大切さ
今では多くの年賀状が印刷されていますが、コメント部分くらいは手書きで書くことをお勧めします。
手書きには温もりがあり、相手に対する配慮が伝わりやすくなります。
筆跡が完璧でなくても、内容が多くなければ丁寧に書けば問題ありません。
手書きの文字はその人の個性を表し、性格や気質を映し出します。
特に上司のような大切な相手には、考え抜かれたコメントが、あなたの誠実な気持ちを伝える手助けになるでしょう。
年賀状に添える上司へのコメントの書き方について
・感謝の気持ちを述べる言葉
・上司の健康を気遣うフレーズ
・これからもご指導をお願いする意思を示すメッセージ
これらについて、どのように表現するかご説明いたします。
感謝の気持ちを述べる言葉
毎日の仕事の中で、上司の手助けや支えがいかに重要か、そして時には気づかぬうちのサポートや、ミスを優しくフォローしていただくこともあります。
日頃の忙しさで心からの感謝を伝える機会がない中、年始の挨拶は過去一年の感謝をしっかりと表現するのに最適なタイミングです。
上司の健康を気遣うフレーズ
日常生活の忙しさの中で上司も疲れがたまっていることが多いものです。
特に年末年始の休暇中には体調を崩されることも。
寒さが厳しい季節には、健康を気遣う温かい言葉を添えることで、相手への配慮を示すことができます。
これからもご指導をお願いする意思を示すメッセージ
昨年に続き、引き続き上司の指導を仰ぎたいという意志を伝えることは、一層の関係構築に役立ちます。
上司からのアドバイスや教えによって学び、成長し、そして成果を出していることを伝えることで、それは上司にとっても大きな喜びとなり、新しい一年を力強くスタートさせる励みとなるでしょう。
年賀状に記載する上司への感謝の言葉例
・昨年は様々な形でご支援をいただき、深く感謝しております。おかげさまで多くを学び、成長の一歩を踏み出すことができました。本年も変わらぬご指導を賜われますようお願い申し上げます。
・昨年は〇〇プロジェクトでのご一緒に心から感謝しております。貴重な経験を積むことができ、〇〇様の真摯な姿勢にはいつも学ばせていただいております。引き続き、貴重なご指導をいただけますと幸いです。
・昨年一年間、あたたかいご指導をいただきまして誠にありがとうございました。〇〇様からの影響は私の大きなモチベーションとなっております。新年も引き続きのご支援を賜りますようお願い申し上げます。
・一昨年はさまざまな協力をいただき、心からの感謝を申し上げます。〇〇様の支えがあってこそ、職務への熱意と自信が深まりました。今年もさらなる達成を目指して精進いたします。
・昨年は〇〇部長のご指導に恵まれ、多くのことを学ばせていただきました。深い理解と支援に対し、心から感謝しております。本年も貴重なご指導を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
・昨年は〇〇様のご支援に心より感謝申し上げます。ご助言は私の成長にとって欠かせないものでした。本年も引き続き、ご支援を賜りますよう宜しくお願い致します。
・昨年一年、個人的な成長と業務の向上のために、〇〇様のご指導を受けることができ、大変感謝しております。今年も引き続き、チーム一丸となってサービスの質の向上に努めますので、ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。
・〇〇様と共に仕事を進めた昨年は、多くの学びがありました。〇〇様のような職務遂行を目指して努力を続けます。新たな年も〇〇様の益々のご活躍を心より願っております。
・昨年は〇〇様から多くを学ばせていただき、今年は新たな挑戦を計画しております。引き続き、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
・昨年も〇〇様の温かいご指導に深く感謝しております。新年も一層の努力をして参りますので、〇〇様もご自愛くださいまして、一層のご活躍をお祈り申し上げます。
まとめ
年始のご挨拶は、過去一年間の感謝の気持ちや、相手の健康と成功を願う心遣い、今後の関係継続の希望を込めた言葉を添えることが大切です。
これらをお互いの良好な関係を育むためのきっかけとして、新年の始まりに合わせて準備しておくことが望ましいです。
