配布と配付の違いや定義は？

配布と配付の違い

「配布」は、広い範囲に多くの人へ物や情報を届ける場合に使用。

「配付」はより個別的な配布に焦点を当て、直接手渡しする場合に使用。

物や情報を幅広い範囲で伝える活動、通称「はいふ」には、「配布」と「配付」という二つの異なる表現があります。

これらの言葉は使用される状況に応じて異なるニュアンスを持つ一方で、ある文脈では同じ意味で使われることもあります。

「配布」という用語は、広い範囲に多くの人へ物や情報を届ける目的で使用されます。

例えば、「駅前でビラを配る」活動など、広範囲に渡って実施される配布作業に当てはまります。

それに対し、「配付」はより個別的な配布に焦点を当て、直接手渡しする形式を強調します。

このため、「特定の関係者に資料を配る」といった、限られた対象者に物を渡す際に使われます。

通常、「配布」は不特定多数の人々への配布を指し、「配付」は特定の受取人を想定した場合に使われる区分があります。

しかし、公式文書などでは「配布」の用語が一般的に統一して使用される傾向があります。

昭和29年11月に制定された「法令用語改正要領」により、公式な場面では「配布」という言葉を統一して使用することが決定されています。

そのため、新聞やテレビなどのメディアもこの基準に従っています。

ただし、「配付」は特定の法律用語や制度名に使われることがあり、全ての場合に「配布」で統一されているわけではないため、状況に応じた正確な用語の選択が必要です。