旅行日が迫るとワクワクするものですが、その前に新幹線の切符についての知識が必要です。
最近ではスマホやICカードを使用する新幹線eチケットも普及してきていますが、慣れないとややこしいことや登録したICカードやスマホを忘れてしまうと非常に困るという理由から、今まで通り切符を発券する方々もいるようです。
そういった方々の中には「えっ、新幹線に乗るのに切符が2枚も必要なの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
私も新幹線を使い始めた頃はどっちがどんな切符なのか理解していませんでした。
旅行の準備は楽しい反面、このような些細な疑問が意外と頭を悩ますことがあります。
この記事では、普段あまり新幹線を利用しない人でも安心して乗車できるよう、新幹線のチケットに関する基本情報を分かりやすく解説していきます。
特に「乗車券」と「特急券」の違いや購入方法、さらには改札の通り方までを詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
新幹線乗車券と特急券の違いって何?
まず、乗車券と特急券の違いからお教えしましょう。
新幹線に乗るためには、これら2枚のチケットがそれぞれの役割を持って重要になります。
乗車券は「路線を利用するための券」
特急券は「その列車の指定席や自由席を確保するための券」
ということになります。
新幹線利用時のチケットについて
新幹線を利用する際には、基本となる2種類のチケットが必要となります。
実は、この2枚のチケットはそれぞれ異なる目的を持っていますが、多くの方がその詳細については把握していないことが多いです。
この2枚のチケットを購入することで、新幹線の座席を確保し、目的地までの移動が可能になるのです。
一見すると複雑に感じるかもしれませんが、一度理解してしまえばスムーズにチケット購入が行えるようになります。
乗車券とは?
乗車券は、列車に乗るために必要な基本切符です。
乗車区間を証明するためのものであり、距離に応じた料金が設定されています。
これは、どの鉄道会社でも共通して必要とされており、乗車する列車の出発駅から目的駅までの基本運賃をカバーします。
改札を通る際にはこの乗車券が必要となりますが、現在ではSuicaやPASMO、ICOCAなどの交通系ICカードを使って簡単にタッチで入場・乗車することが普及しています。
これらのICカードは、紙の切符に代わる電子的な乗車券として機能し、非常に便利です。
特急券の意味と必要性
特急券は、通常の列車よりも速く目的地に到着する高速列車、つまり特急や新幹線に乗車する際に必要な切符です。
乗車券とは別に必要で、特急券を持っていることで指定された席に座る権利や、特別なサービスを受けることができます。
特急列車や新幹線では、自由席からグリーン席、グランクラスまで様々な座席オプションがあり、それぞれの席で提供される快適さやサービスに応じて追加料金が設定されています。
特急券は、その追加料金を支払うことで、より快適な旅行を楽しめるようになります。
新幹線チケットの入手方法と購入のコツ
特急列車や新幹線を利用する際には、乗車券と特急券の両方を用意する必要があります。
次に、チケットの購入方法ですが、いくつかの方法があります。
- 駅のみどりの窓口で直接購入
- 自動券売機で購入
- えきねっとなどのネット予約サービスを利用
ネット予約を活用すると、座席の確保はもちろんのこと、割引が適用されることも多く、早めに予約をすることでお得に旅行の計画を立てることができます。
代表的なのは「みどりの窓口」と「自動券売機」です。
ですが、2024年現在みどりの窓口はJRの方針で数を減らしているため、自動券売機で買うことが多くなることが考えられます。
また、意外な方法として金券ショップでも購入ができることもあります。
新幹線や特急に空きがあれば旅行の当日に駅の自動券売機や窓口でも購入できますが、空席があるとは限りませんし、できればネットで事前に予約をしておくことでスムーズに旅行を楽しむことができます。
ネット予約がどうしても苦手な方にはみどりの窓口がオススメ
最寄りや通勤路にみどりの窓口があるのであれば、みどりの窓口を利用することをおすすめします。
理由はシンプルです。
直接、窓口でスタッフと対面できるため、会話を通じて安心して購入手続きを進められるからです。
ご自身が必要な情報を忘れていても、窓口のスタッフが適切な質問を通じてサポートしてくれるため、不安なく必要なチケットを手に入れることができます。
すべてを自分で作業するネット予約よりもやや割高にはなりますが、どうしてもわからない、不安だという方はみどりの窓口で購入しましょう。
みどりの窓口の混雑とアドバイス
みどりの窓口は手厚いサポートが魅力ですが、利用する人が多いため、窓口での待ち時間は避けられません。
特に観光シーズンや連休の前後は混雑が予想されるので、時間に余裕を持って訪れましょう。
時間がない時は、自動券売機の利用がストレスが少なく便利です。
チケット購入時に必要な情報チェックリスト
ただし、チケットを購入するためにはいくつかの情報が必要です。
ここでチェックリストをご紹介しましょう。
- 日付:いつの新幹線に乗るのか。
- 人数:大人の人数と、同伴する子どもの人数。
- 区間:どの駅からどの駅までのチケットが要るのか。
- 列車:具体的にどの新幹線に乗るのか、JRの普通列車との接続はあるか。
- 往復の有無:片道切符か、往復券が必要か。
- 座席種類:自由席を利用するか、指定席が必要か。
準備しておかなければならない情報は以上です。覚えておきましょう。
新幹線のチケット使い分け!自動改札をスムーズに通る方法とは?
ここまでで乗車券と特急券の差は少しずつ理解できたと思います。
ですが、いざ自分の最寄駅の改札口からどう対応するのか迷うことはあるでしょう。
二枚一緒に入れるの?
一枚ずつ入れるの?
一枚だけいれればいいの?
ですが、基本的な流れを覚えれば、もう悩むことはありません。
それでは、その順番と改札の通り方を見ていきましょう。
在来線の改札を通過する時
まず最初に訪れるのは、私たちの最寄り駅、通常利用する在来線の改札です。
ここでは、乗車券だけを使用。
普段通り自動改札にさっと通して先へ進みます。
新幹線の専用改札を通過する時
次に向かうは、新幹線が停車する駅特有の新幹線専用の改札です。
在来線の駅構内、またはその近くに位置していることが多いこの改札では
「乗車券」と「特急券」を重ねて改札機に通してください。
また、その際取り忘れには注意しましょう。
チケットは損失や紛失に注意し、手元に保管することが大切です。
降車の際は、これらの手順の逆を辿ります。
ただし、新幹線を下りた後、同じく新幹線専用の改札で注意しなければならないのは、乗車券を取り忘れないこと。
新幹線を降りる駅では特急券のみが取り込まれ、乗車券は返却されます。
なお、新幹線を降りる駅で改札がない場合は駅員に直接、乗車券と特急券を提示して特急券だけを回収してもらってください。
最後は在来線の駅を出るときに、乗車券を自動改札に入れると、これで無事全てのチケットを使用したことになります。
こちらも改札口のない駅の場合は駅員さんに提示して回収してもらってください。
これで、新幹線のチケット2枚持ちでも、自動改札をスムーズに通過するための基本的な流れをマスターしたことになります。
あとがき
特に注意したいのは、通常とは異なる場所に切符をしまうという行為です。
よくあるのが、新幹線の座席を立つ際に慌てて切符をどこかにしまい、降りる瞬間に「あれ、切符がない!」と慌てるシーン。
このような状況を避けるためにも、一貫したルーチンを作っておき、切符はいつも決まった場所に保管するようにしましょう。
それでは、この情報が皆さんの快適な鉄道旅行のお手伝いになれば嬉しいです。
素敵な旅行になりますように、心から願っております。