加湿器を使っていると、時折白いカルキ状の汚れが目に付くことがあります。
この汚れを効果的に取り除くにはどうすれば良いのでしょうか?
よく言われるのはクエン酸の使用ですが、重曹はどうなのでしょうか?
今回は、加湿器の清掃方法とカルキ除去の手法を見ていきましょう。
加湿器の掃除方法
冬の間、加湿器は乾燥から私たちを守ってくれますが、継続的なお手入れが欠かせません。
特に、フィルターやタンク、水受け皿には、使用すると水垢やカルキが溜まってしまい、掃除が必要になります。
通常の水洗いだけでは落ちにくい白い固まりは、水に含まれるミネラル、特にカルシウムが原因です。
カルキの正体とは
一般に「カルキ」と呼ばれる白い固まりは、実は水中のカルシウム汚れです。
これはアルカリ性なので、酸性の物質で中和して取り除く方法が効果的です。
カルキ取りにクエン酸を使用するメリット
カルキの除去には、酸性のクエン酸が最適です。
アルカリ性のカルキ汚れに対して、クエン酸は効率的に反応し、除去するのに役立ちます。
クエン酸を使用したカルキ取り方法
カルキ除去にクエン酸を使用する際の手順は次の通りです。
– バケツまたは洗面器
– クエン酸
– タオル
※クエン酸は薬局やドラッグストア、オンラインで購入可能です。
手順:
1. 水またはぬるま湯(40℃以下)にクエン酸を溶かします
(1リットルあたり約6g)
2. 加湿器のフィルターを取り外し、液に2時間程度浸します。
3. 次に、清潔な水でフィルターをしっかりとすすぎます。
4. 最後に、タオルでやさしく拭いて乾燥させます。
※しっかりとすすぐことが重要です。
※フィルターを傷めないよう、優しく取り扱いましょう。
重曹は加湿器のカルキ汚れに不向き?
加湿器をきれいに保つために、重曹を使って掃除しようと考える方もいるでしょう。
しかし、重曹はアルカリ性であるため、白く硬くなったカルキの汚れを取り除くのには適していないのが実情です。
では、加湿器の清掃に重曹を一切使えないのでしょうか?
実は、長期間使った加湿器から出る酸っぱい嫌な臭い(カビや雑菌が原因)には、重曹が効果的です。
重曹を活用した加湿器フィルターの臭い対策
加湿器のフィルターから出る、不快な臭いに対処するための重曹を使った掃除方法を見ていきましょう。
– バケツまたは洗面器
– 重曹
– タオル
手順:
1. 水またはぬるま湯(40℃以下)に1リットルあたり60gの重曹を溶かします。
2. 加湿器のフィルターを取り外し、この液体に1時間程度浸けます。
3. その後、きれいな水でフィルターをしっかりとすすぎます。
4. タオルでフィルターを優しく拭き、乾燥させます。
※しっかりとすすぐことが大切です。
※フィルターを傷めないように注意しましょう。
まとめ
加湿器の清掃には通常、水洗いが基本ですが、しつこいカルキ汚れにはクエン酸が有効です。
ただし、製品によってはクエン酸を使用しない方が良い場合もあるので、使用前に取扱説明書で確認することが重要です。
誤った方法で掃除をすると変色や故障の原因になりかねません。
加湿器を長持ちさせるためには、メーカーの推奨に従ったお手入れをしっかりしましょう。