乾燥しやすい冬場には加湿器が大いに役立ちます。
しかしその使い方を間違えると、フィルターや給水タンクにカビが生えることがあります。
これらの部分にカビが生じると、不快な酸っぱい臭いの原因となり、健康にも害を及ぼすことがあります。
これを防ぐためには、定期的な清掃が不可欠です。
今回は、加湿器のカビ取りと消臭に効果的なクエン酸の使用方法をご紹介します。
加湿器のカビ除去方法
加湿器を長く清潔に保つためには、定期的なお手入れが欠かせません。
カビやぬめりの除去に効果的なものには、クエン酸の他にもお酢、消毒用エタノール、酸素系漂白剤、重曹、台所用洗剤などがありますが、製品によってはこれらの使用が推奨されていないこともあります。
そのため、清掃方法を選ぶ際には、製品の取扱説明書をよく読んで適切な方法を選ぶことが大切です。
ここでは、特にクエン酸を使ったカビ除去法について説明します。
クエン酸を用いた加湿器のカビ除去法
加湿器のカビ対策にクエン酸を使用する際の手順は以下の通りです。
– バケツまたは洗面器
– クエン酸
– タオル
※クエン酸は一般的な薬局やオンラインストアで手に入ります。
作業手順：
1. 水またはぬるま湯（40℃以下）にクエン酸を溶かします（1リットルあたり約6g）。
2. 加湿器のフィルターを外し、溶液に2時間程度浸します。
3. 清潔な水でフィルターを十分にすすぎます。
4. タオルでフィルターを優しく拭き、乾燥させます。
※丁寧なすすぎが重要です。また、フィルターを傷めないよう注意してください。
クエン酸はカルシウムなどのミネラル由来の汚れにも有効なため、加湿器のお手入れにおすすめです。
加湿器の気になる臭いの解消法
加湿器を使っていると時々、不快な酸っぱい臭いがすることがあります。
通常の清掃でこれらの臭いが取れない場合、どのように対応すればよいでしょうか？
そんな時は重曹が有効です。ここでは、重曹を用いた加湿器の臭い除去法をご紹介します。
重曹を使用した加湿器フィルターの臭い取り
加湿器の不快な臭いを取るためには、以下のように重曹を使用します。
– バケツまたは洗面器
– 重曹
– タオル
手順：
1. 約40℃以下のぬるま湯に1リットルあたり60gの重曹を溶かします。
2. 加湿器のフィルターを取り外して、この溶液に1時間ほど浸けます。
3. その後、きれいな水でフィルターを丁寧にすすぎます。
4. タオルでフィルターを優しく拭き、乾燥させます。
※すすぎは念入りに行い、フィルターを傷めないように気をつけてください。
加湿器の定期的なお手入れの重要性
加湿器は水を使うため、カビや雑菌の繁殖しやすい環境になりがちです。
そのため、定期的な清掃は清潔な使用を保つために必要不可欠です。
加湿器の維持には、次のような日常的なお手入れが推奨されます。
・トレーに溜まった水は毎日捨て、洗浄する。
・週に一度は加湿器全体を掃除する。
寒い冬場にこれらの作業を行うのは手間かもしれませんが、早期に汚れを発見し、対処することで、長期にわたる汚れやカビの蓄積を防ぎます。
加湿器の使用シーズンが終わったら、本体をきれいにして、タンク内の水を抜いてしっかり乾燥させて保管することが次のシーズンへの準備となります。
