冬の寒さが本格化すると、エアコンは暖房としてなくてはならない存在になります。
多くの方が家に帰るとまずエアコンを点けることが日常となっているでしょう。
温かい部屋は快適ですが、冬の電気代の高さが気になる方も少なくありません。
そこで、エアコンの暖房機能を使った場合の電気代は一体どれほどかかるのでしょうか?
今回は、以下の3点に注目してみました。
2. 電気代の計算方法
3. 省エネ対策
これらについて詳しく見ていきましょう。
エアコン暖房使用時の1時間あたりの電気代
冬は他の季節に比べて電気代が上昇する傾向にあります。
特にエアコンは他の家電製品と比較しても電力消費が大きいため、注意が必要です。
では、エアコンの暖房機能を1時間使用した場合の電気代はどれくらいになるのでしょうか。
自宅にあるエアコンを使って実際に検証してみました。
新しいモデルのエアコンの場合
自宅で一番新しいモデル(2016年製)のエアコンで暖房を使用した際の1時間あたりの電気代は、
約12.30円でした。
古いモデルのエアコンを使用した場合、
一番古いモデル(1999年製)のエアコンで暖房を使用した際の1時間あたりの電気代は、
約22.06円になりました。
この結果から、新しいモデルの方がほぼ半分の電力消費で済むことがわかります。
エアコンの消費電力を計算する方法
エアコンの性能を確認
注目すべきは消費電力です。
例えば、最新のエアコンの場合、暖房使用時の消費電力は630Wとなっていることがあります。
この630Wをキロワット(kW)に換算すると、0.63kWになります。
(1kWは1000Wに相当します)
電気料金の単価計算
この計算では、東京電力の料金単価表を用いて、電力量料金の第1段階19.52円を基準にします。
計算式は以下の通りです。
消費電力(kW) × 電気料金単価(円/kWh)
例えば、新型エアコンの暖房使用時の消費電力が0.63kWであれば、
0.63kW × 19.52円で計算し、約12.30円が1時間あたりの電気代になります。
一方、古いモデルのエアコンの暖房使用時の消費電力が1.13kWだとすると、
1.13kW × 19.52円で計算し、約22.06円が1時間あたりの電気代になります。
消費電力は環境要因に左右される
実際には、エアコンの消費電力は外気温や室内の状況によって変わります。
したがって、上記の計算結果はあくまで参考値であり、正確な電気代を導き出すのは難しいです。
外気温は、その日の天気や時間帯、地域によって異なりますし、室内温度も部屋の広さや方向、窓の大きさやカーテンの有無などに影響を受けます。
そのため、エアコンの表示だけを頼りに電気代を計算するのは、あくまで概算に過ぎません。
エアコン暖房の効率的な節電方法
冬の寒さに対応するエアコン暖房ですが、その電気代をどのように節約すればいいのでしょうか。
完全にエアコンを使わないわけにはいきませんよね。
他の暖房方法があれば別ですが、寒さで健康を害しては元も子もありません。
そこで、いくつかの効果的な節電方法をご紹介します。
古いエアコンの新型への交換
古いエアコンを使っている場合、新型エアコンに更新することで消費電力を減らし、快適さを増すことができます。
私も今回使用した1999年モデルは交換時期と考えています。
しかし、現在使用しているエアコンが比較的新しく、買い替えの予定がない場合は、使い方に工夫を凝らす必要があります。
自動運転モードを活用
エアコンを自動運転モードに設定すると、部屋を効率よく暖めることができます。
最初は強風で運転を開始し、部屋が暖まれば風量を自動で下げることで、無駄な電力を節約できます。
自動モードでは、設定温度に達した後は風量を減らすため、省エネにもつながります。
オン・オフ操作の工夫
エアコンのオン・オフを頻繁に繰り返すと、余分な電気代がかかります。
特に、部屋を設定温度まで暖める際には大量の電力を消費します。
一度部屋が暖まったら、自動運転で温度を保持することで、電気代の節約に繋がります。
ただし、長時間部屋を使わない場合は、エアコンを続けて稼働させるか、切るかを検討することが大切です。
サーキュレーターを使用して空気を均等に
エアコンの暖かい空気は上部に滞留し、足元が冷えがちです。
室内の温度差を解消するためには、サーキュレーターを使用して部屋の空気を循環させることが有効です。
これにより暖房の効率が向上し、部屋全体が均等に暖まります。
温度設定の細かな調整で節電効果を
エアコンの温度設定を少し下げるだけで、意外と多くの節電が可能です。
実際、設定温度を1℃下げることで、約10%の電力消費を抑えることができるとされています。
日々の節約額は数円に過ぎないかもしれませんが、秋から春にかけて長期間エアコンを使用すると、節約効果は大きくなります。
壁や窓からの熱漏れ対策
木造住宅やアパートでは、壁と柱の間に小さな隙間があり、そこから温かい空気が外へ逃げたり、冷たい空気が入ってきたりすることがあります。
これを防ぐためには、隙間に養生テープを貼るなどの対策が効果的です。
養生テープは粘着力が弱めなので、取り外しも簡単です。
窓からの熱漏れも問題です。
厚手のカーテンや断熱ボードを使って熱が逃げるのを防ぎましょう。
エアコンフィルターの清掃の大切さ
エアコンのフィルター清掃は節電にもつながります。
フィルターは外見からは見えにくいため、掃除を怠りがちです。
しかし、フィルターが汚れているとエアコンの効率が下がり、電気代の無駄遣いになります。
定期的な清掃はエアコンの性能維持にもつながります。
まとめ
エアコンの暖房機能は、思ったより電気代がかかります。
しかし、上手に使えば、快適に過ごしながら電気代を節約することができます。
使っているエアコンのモデルを確認し、1時間当たりの電気代を把握することもお勧めです。
フィルターの清掃も大切です。久しぶりに清掃すれば、風量が改善されることに驚くかもしれません。
また、サーキュレーターなどを適切に使用し、部屋全体を快適に保つことも重要です。
状況に応じた対応がポイントになります。