家電製品を扱う店舗に足を運ぶと、扇風機とサーキュレーターが並んで売られていることに気が付くことでしょう。
どちらも風を生成するための羽があるという共通点がありますが、実は機能や用途に大きな違いが存在します。
扇風機ではなく、サーキュレーターを選んでも問題ないのか、または一台だけを選ぶべきならどちらが適しているのか、悩む人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな疑問に対して、
- サーキュレーターと扇風機の主な違い
- サーキュレーターが扇風機の代用として機能するか
- 扇風機とサーキュレーターのどちらかを兼用する場合の選択肢
といった内容についてお話しします。
サーキュレーターと扇風機の根本的な違い
サーキュレーターと扇風機は外見が似ていますが、それぞれの役割には決定的な違いがあります。
主な点は以下のようになります。
・直接人を涼ませるために用いられるのが扇風機
つまり、サーキュレーターと扇風機は、それぞれ空気や人を対象に適切な使い方がされる製品です。
この目的の違いによって、製品の設計や構造にも相違点が生じています。
サーキュレーターと扇風機の構造の違いとは?
同じように羽根を回して風を生み出すサーキュレーターと扇風機ですが、目的に合わせて微妙に異なる構造を持っています。
サーキュレーターの構造はどうなっている?
サーキュレーターの目立つ特徴は、強力で直線的な風が特長です。
これを可能にするための設計を外見からも確認できます。
本体前面カバー
サーキュレーター本体カバー
扇風機の構造は?
扇風機は広範囲に風を送ることを目的としているため、風を特定の方向に集中させる必要がありません。
このため、前面と後面のカバーは開放的な網目状になっており、より広い範囲に風を送ることができます。
サーキュレーターは扇風機の代替になりうるか?
サーキュレーターと扇風機は異なる製品ですが、はたしてサーキュレーターが扇風機の代わりを務めることはできるのでしょうか?
扇風機はその性質上、直接体に風を当てて涼むのに適しています。
しかし、サーキュレーターも条件次第では扇風機の代わりとして機能する可能性があります。
主にサーキュレーターはパワフルな風を持っていることが特徴ですが、最近は風量を細かく調整できる製品も増えてきています。
したがって、さまざまな機能を持った現代のサーキュレーターにおいては、個々のニーズに応じて扇風機代わりに使うことができるでしょう。
一方で、サーキュレーターよりも扇風機の方が適している状況もあります。
それについて詳しく見ていきましょう。
小さなお子さんがいる場合
多くの人が集まる時
サーキュレーターと扇風機、どちらを選ぶべきか
サーキュレーターと扇風機、どちらかひとつだけを選ぶとしたら、どちらがより実用的でしょうか?
その答えは、主にどのような用途で使用するかによって決定します。
風に直接あたることがメインなら
扇風機はサーキュレーターに比べて、直接体に風を送る用途に向いています。
空気循環を主な目的とするなら
サーキュレーターは扇風機よりも部屋全体の空気流を促進することが得意です。
各機器の得意分野を見てみると、適した一台を選ぶのは難しくありません。
しかしながら、以下の2つの機能を両立させたい場合には
・空気の循環を助ける
サーキュレーターが唯一対応しうる選択と言えます。
結局のところ、直接風を受けて涼むことが目的なら、扇風機も、風量を調節可能なサーキュレーターもそれに適しています。
一方で、空気の循環には強い直進性の風が必要で、この点ではサーキュレーターが圧倒的です。
兼用としての選択肢を考える際には、「空気の循環をするかどうか」が決定的な判断基準となります。
あとがき
サーキュレーターも扇風機もどちらも有用ですが、一方を選びたいと思う時がありますよね。
使用方法は人それぞれ異なるため、一般的な使用シーンを想像しながら選んでみるのが良いでしょう。
また、サーキュレーターは室内での洗濯物の乾燥にも役立つ優れものです。