上司宛て暑中見舞いハガキの書き方とマナー
夏の暑さが本格化する中、上司に向けた暑中見舞いハガキを出す際の書き方とマナーについて見ていきましょう。
ここではハガキの基本的な書き込み順序について整理します。
ハガキの構成要素
上司への暑中見舞いハガキには、以下の5つのポイントが大切です。
- はじめに挨拶を記載する
- 次に時候のあいさつを添える
- 自身の近況を軽く報告する
- 上司の健康状態を気遣う言葉を加える
- 最後に日付を忘れずに記入する
これらを踏まえて、丁寧かつ心を込めた暑中見舞いハガキを作成しましょう。
挨拶文
最初に記載するのは、夏の暑い時期に配慮した挨拶です。
文字は少し大きめにして、句読点は使用しないでください。以下のどちらかの文言を使います。
「暑中お見舞い申し上げます」
「暑中お伺い申し上げます」
挨拶文の注意点
時候の挨拶を伝える際には、ハガキをお送りする時季に沿った表現を用いることが大切です。
特に、お相手が遠方におられる場合は、差し出す地域の気候や天候の違いを考慮して、その環境に応じた適切な言葉を選びましょう。
たとえば、猛暑の続く夏場には
というような心配りが感じられる挨拶が好ましいでしょう。
逆に例年とは異なる冷夏の折には
といった、その年の特異な気候に合わせた挨拶文が望まれます。
近況についての報告
次にお伝えするのは、家族の近況です。
当然、お相手とのお付き合いの深さに応じて、伝えるべき内容も変わってまいりますが、仲の良い間柄ではない場合は、あまり深い事柄は避けた方が無難かもしれません。
体調を思いやる言葉で締めくくり
お見舞いのハガキの締めは、体調への心配りを示す言葉がふさわしいでしょう。
日付の記入方法
文末に日付を加える際は注意が必要です。
書く際には細心の注意を払い、元号を間違えないようにしましょう。
年号と年度までを記載することで、具体的な月日は省略します。
仮に縦書きで記入する場合は、年を表す部分を漢数字に変えることが望ましいです。
上司宛の暑中見舞い例文の紹介
連日の猛暑が続いておりますが、貴殿におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
私ども家族は、幸いにも皆健康で日々を送っております。
貴殿におかれましては、この暑さの中、どうぞご自愛いただきますよう心よりお祈り申し上げます。
暑中お見舞い申し上げます。
厳しい暑さが続いておりますが、貴殿のご健康と益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
日頃のご指導に感謝いたしますと共に、暑さ厳しい折り、くれぐれもお身体をお大事になさってください。
日毎に厳しさを増す暑さの中、貴殿におかれましてはお元気でお過ごしのことと存じます。
我が家は皆、元気に過ごしておりますので何よりでございます。
まだ暑い日が続くとのこと、どうかご自愛くださいませ。
これらの文例は、上司への敬意を表しつつ、夏の暑さに対する気遣いを表現しています。
上司への一言が暑中見舞いに温かみを添える
夏の挨拶として暑中見舞いは、上司やお世話になっている方々への感謝のしるしです。
よくあるのは、複数の方に同じ印刷された綺麗な文面を送ることですが、それだけではやや形式的な印象を与えかねません。
特に上司への場合、ここに手書きでひとことを添えると個人的な思いやりが感じられるでしょう。
その一言が、相手にあなたが真心を込めて作成したことを伝えることになります。
例えば、日常の労いの言葉や今後も導きをお願いするようなメッセージを加えるのが効果的です。
といった内容は、さらなる成長に向けた誠意が伝わります。
と具体的に学んだ点に触れて感謝を示すのも良いでしょう。
小さなひと手間で、印刷された暑中見舞いが一層心のこもったものに変わります。今年の夏は手書きの一言で差をつけませんか。
あとがき
ここ数年、猛暑が続くことが増えており、さまざまな地域で最高気温記録を塗り替える出来事がニュースで取り上げられることも少なくありません。
このような厳しい夏の時期は、互いの健康を思いやる心遣いがなおさら必要になります。
確かにメールでの暑中見舞いは手軽ですが、直筆で書かれたハガキは受け取った人にとって何倍もの喜びを感じさせるものです。
礼儀をわきまえ、適切な時期に気を配りながら早過ぎず遅すぎずに送ることが大切です。