夏の季節になると、暑中見舞いの挨拶状を出す慣習がありますね。
ただ、SNSやメールが主流の今日、こうした慣習に不慣れな方も少なくないでしょう。
そこで、暑中見舞いに使うはがきについて、どのように準備すればいいのかご紹介します。
一体どこで専用のはがきを手に入れられるのでしょうか。
もしかすると、郵便局に行けばそれ専用のものが手に入るかもしれませんね。
また、普通のはがきを使うのは失礼にあたるのでしょうか。
そして、もし私製はがきを用いる場合、どのくらいの価格の切手を貼れば適切なのかも気になるところです。
暑中見舞いのはがき選びから切手の貼り方まで、これから詳しく解説していきましょう。
暑中見舞いはがきは郵便局で購入可能か
皆さんが暑い季節に親しい人に気持ちを伝えるための暑中見舞いは、どうやって手に入れるのでしょうか?
実は過去の郵便局では、特別なはがきが販売されていました。
それは「かもめーる」と呼ばれるもので、夏の季節にピッタリのくじ付きはがきです。
暑中見舞いだけでなく、残暑見舞いの際にも使用可能なこのはがきは、多くの人々に愛されていました。
ですが、日本郵政は2021年3月29日に、暑中見舞い語及び残暑見舞いを目的としたくじ付きはがき「かもめーる」の生産終了を公表しました。
とはいえ、諦める必要はありません。
なぜなら日本郵政は2021年6月から新たな絵入りのはがきを発売しているからです。
これにより、夏の挨拶は引き続き素敵なはがきを通じて表現することができます。
暑中見舞いに普通はがき使用は失礼にあたるのか
多くの人が疑問に思うのが、暑中見舞いを送る際にかもめーるではなく普通はがきを利用することはマナー違反なのか、特にビジネスの場面で取引先への配慮として気になる点ですね。
実際のところ、普通はがきでの暑中見舞いは失礼には当たらないので安心してください。
正月の年賀状には専用はがきがありますが、暑中見舞いに限ってはそのような慣習は存在しません。
そもそも、夏のあいさつ文を郵送する文化から始まり、後に夏に特化したかもめーるという郵便サービスが生まれました。
つまり、かもめーるが登場する以前は、暑中見舞いを普通のはがきや手紙で出していたわけです。
それが昨今、かもめーるの廃止と共に、新たな絵柄の暑中見舞い専用はがきが発売されたことで、現在はこちらの使用が推奨されています。
しかし、普通はがき(官製はがき)や切手を貼る私製はがきを使用した場合であっても、失礼とは見なされずに問題ないとされています。
暑中見舞い専用切手の料金は?
夏場に暑中見舞いを出す際、私製はがきを使う方も多いと思います。
そんな時に気になるのが、切手代ですよね。現在の郵便料金を見ると、2024年7月時点でのハガキは63円となっています。
従って、私製はがきに必要な切手の金額も63円と設定されています。
しかし、2024年10月1日から郵便料金が変わることが決まっており、これが85円にまで上昇しますので、その時期に合わせて切手料金の見直しが必要です。
季節の挨拶状を送る際は、切手にも少し趣向を凝らしたいですよね。
残念ながら暑中見舞い専用の切手というものは存在しませんが、夏にちなんだデザインのグリーティング切手を郵便局で扱っていることがよくあります。
そうした季節感のある切手を選ぶのがおすすめです。
さらに、海や水をテーマにしたシリーズ切手は涼しげなイメージがあり、暑中見舞いにぴったりな雰囲気を演出してくれるでしょう。
あとがき
皆様には、これまでご紹介した夏季の挨拶状や、それに似合う切手について興味を持っていただけたら幸いです。
日頃はデジタルコミュニケーションが中心かもしれませんが、季節の変わり目には伝統的な挨拶状を送ることで心温まる交流が生まれることでしょう。
以前は便利な「かもめーる」を推奨しておりましたが、これがなくなりましたので、代わりに新たに出されたイラスト入りのハガキが喜ばれる選択肢になります。
このハガキは暑中見舞いに限らず、残暑見舞いにも使用可能で、その便利さを活かせるでしょう。
購入を検討される際には、販売期間が設けられていることを留意し、早めに準備していただくことをお勧めします。
また、普通のはがきであっても失礼にはあたりませんので、心を込めて選べば、受け取った方に喜んでいただけるに違いありません。
さらに、もし個性を大切にされる方であれば、私製はがきで独自性あふれる挨拶状を送ることが可能です。
また、添える切手もデザインにこだわり、特別な一通に仕上げてみませんか。