「今年の暑気払いの準備をしておけよ！」
これを上司から言われたらどのように対応しますか？
初耳の方もいるかもしれませんね。
「暑気払い」
って一体なんだろうと疑問を持つ方も少なくありません。
そこで、以下のポイントにフォーカスして暑気払いについて解説していきます。
- 暑気払いとは何か
- 最適な暑気払いの時期
- ビジネスシーンにおける案内文の例文
これらについて詳しく調査してみましたので、ご参考ください。
暑気払いとその効果について
初めに、「暑気払い」という言葉の意味から解説しましょう。
これは、厳しい夏の暑さを「うち払う」という意が込められています。
この習慣は、冷たい食品や体を冷ます効果を持つ食品を摂取することで体内の熱を逃がそうとする行為を指します。
一例として、会社のコミュニケーションを促進するために行われる夏の飲み会も、暑気払いの一環と考えられます。
暑気払いには特に適する食べ物があります。
体温降下や利尿効果を期待できる食品として、スイカやきゅうりが挙げられます。
さらに夏に旬を迎えるゴーヤなど、ビタミンCを豊富に含む食品も推奨されています。
こうした食材を使ったメニューは、夏場の料理選びの参考になるでしょう。
夏にぴったりのビールの秘密
また、暑気払いの飲み物としてビールもおすすめです。
ビールは麦、特に6月頃に収穫される大麦を原料としており、昔から夏の風物詩として親しまれています。
ビールが持つ冷涼感と利尿作用により、体温の調整や余分なものを排出するのに役立ちます。
これもまた、真夏を快適に過ごすための秘訣と言えるでしょう。
最適な暑気払いの実施タイミング
暑気払いを行う最適な時期について青策がありませんが、夏本番を迎える前に行うのが理想です。
とはいえ、まだ梅雨が明けていなかったり、雨の日も多くあるこの時期、いつ暑気払いを開催するべきか悩ましいところです。
その際に参考にしたいのが「二十四節気」です。
一年を四季に分け、さらに各季節を6等分し、合計24の時期に区分けしたこの伝統的なカレンダーによれば
- 夏至（6月21日頃）
- 処暑（8月23日頃）
の間に暑気払いを行うのが適しているとされます。
夏至は夏が始まる時期、処暑は暑さがやわらぎかける時期を指し、まさに夏の盛りに該当します。
ただし、梅雨が明ける時期は地域や年によって差があるため、いつから暑気払いの準備を始めるか迷う方も多いでしょう。
基本的な梅雨明け時期は以下の通りです。
| 地方 | 時期 |
|---|---|
| 東北 | 7月25～28日ごろ |
| 北陸 | 7月24日ごろ |
| 関東 | 7月21日ごろ |
| 東海 | 7月21日ごろ |
| 近畿 | 7月21日ごろ |
| 中国 | 7月21日ごろ |
| 四国 | 7月18日ごろ |
| 九州 | 7月14～19日ごろ |
| 奄美 | 6月29日ごろ |
| 沖縄 | 6月23日ごろ |
大半の地域では梅雨明けを待っていると7月末になってしまうため、梅雨が明ける前でも暑気払いを行うのは問題ありません。
気温が低めの長雨の日を避けて日程を組むと良いでしょう。
ビジネスシーンにおける暑気払いの案内文の作成方法
ビジネスの場で夏の暑さを乗り切るために計画される暑気払い。
そんなイベントの日程が決定した際には、出席者への案内文作成が必要です。
ここでは、主に電子メールを利用して案内を発信する際の要点と、参考になる文例について解説していきます。
暑気払い案内の主要な要素
暑気払いへの案内文は、以下の部分で成り立っています。
まず、挨拶文、続いて開催についての明確な情報、最後に幹事の連絡情報が必要です。
挨拶文のポイント
- イベントの趣旨や企画内容の紹介
- 参加者への参加呼びかけ
ここでは敬意を払いつつ、参加意欲を高める表現を選ぶことが肝心です。
開催詳細の記載事項
- 具体的な日時
- 開催場所
- 参加費用
- 出欠の回答期限とその方法
幹事の連絡先詳細
- 所属する部署名
- 実際の氏名
- 連絡が取れる電話番号や内線
- メールアドレス
暑気払い案内状作成のポイント
暑気払いのご案内状作成に当たっては、いくつか留意するべきポイントがあります。
急ぎでないイベントの通知のため、受信者が業務に支障を来さないよう配慮が必要です。
「暑気払い開催のお知らせ」「暑気払い開催のご連絡」という表現を用いて、受信者が時間のある時に目を通せるような書き方をすることが良いでしょう。
案内状では、開催通知とともに参加の可否を確認することが求められます。
出欠の回答方法はメールなのか他の手段なのか、回答期限はいつなのかを明確に指示しましょう。
加えて、会費についても触れる必要があります。
集金は当日か事前かの情報、支払い先と期日も記載し、受信者に明確な指示を提供することが大切です。
ビジネスメールでの暑中見舞いイベント招待文例
皆様、連日の暑さにお疲れさまです。
私、営業部の田中一郎より、夏のレクリエーション企画として「暑気払い」のご案内をさせていただきます。
一年に一度の夏の集い、ぜひご参加を検討ください。
選んだ会場は、営業事務の○○さんが推薦する新設の居酒屋「居酒屋○○」で、鮮度抜群の海の幸をご堪能いただけます。
リラックスした雰囲気の中で、絶品の料理とキンキンに冷えたビールで暑さを忘れ、活力を取り戻しましょう！
下記の詳細をご確認の上、皆様のご出席を心よりお待ちしています。
イベント詳細
- 日時：○月○日（金）19時30分開始
- 場所：居酒屋○○（新宿区新宿○丁目5-7、JR新宿駅から徒歩10分）
- Tel：03(0000)0000
- 会費：4,000円
出欠のご連絡は○月○日までに、下記幹事までお願い致します。
連絡先
- 幹事：営業部 田中 一郎
- Tel：03(1234)5678
- E-mail：xxxxxx@xxxx.co.jp
あとがき
夏といえば、その暑さからくる食欲の低下や体力の減退は、よくある話です。
そんな時には夏バテが心配されますよね。仕事に支障をきたすこともあるでしょう。
ですが、暑気払いをみんなで楽しんで、元気を取り戻し、夏を共に乗り越えましょう。
