親しい人が無事病気やケガを克服し、退院の日が近づくと、わたしたちはお祝いの気持ちをどう表現すべきか悩むものです。
特に、病床を見舞ってくれた方々へのお礼、すなわち快気祝いをどのようにすればよいのか、金額や品物の選び方に頭を悩ませる方も少なくないでしょう。
快気祝いの相場は一体どれくらいが適切なのか、贈るべき品物はなんなのか、そして贈るタイミングはいつがベストなのか。
これらの疑問にお答えしつつ、快気祝いにまつわるエチケットをご紹介します。
快気祝いの額面相場とは?
病気やケガからの回復を祝って、お見舞いに対するお礼として贈られる「快気祝い」についてご紹介します。
一般に、この快気祝いの相場がいくらなのか、迷われる方も多いのではないでしょうか?
そもそも快気祝いとは、その名の通り病気やけがなどでお世話になった方々への感謝の気持ちを示すための贈答品です。
そのため、お見舞いをしてくれた方へ贈る形になりますが、その金額にはどのような基準があるのでしょうか?
一般的な相場としては、もらったお見舞い金額の約半分から3分の1程度を目処にすると良いでしょう。
つまり、5,000円のお見舞いを頂いた際には、約2,000円から2,500円程度を快気祝いとしてご用意するのが一つの目安となるわけです。
ギフト選びにおいても、この範囲内で心のこもった品を選ぶことが、相手に対する感謝の気持ちをしっかりと伝えるポイントになります。
快気祝いの選び方
快気祝いは、病気やけがからの回復を祝い、お見舞いに来てくださった方々への感謝の気持ちを表すギフトです。
このとき選ぶ品物には、相応しいものが求められます。では、何を選べば良いのでしょうか?
使い切りが望ましい
その答えは、使い切ることができるものです。
病気が癒えたことで、何かが残るのは好ましくないと捉えられています。
つまり、回復が完全であることを暗示するギフトが適切とされるわけです。
具体的なオススメ品
- 洗剤や石鹸 – 使えば使うほど無くなるため、病気の「流れ去る」を象徴します。
- お菓子の詰め合わせ – 食べるとなくなるため、喜ばれる品です。
注意が必要なギフト
商品券の贈り物はタブーではありませんが、目上の人への贈答としては不適切とされることがあります。
形式に拘らない方であれば問題ありませんが、不快に感じる方もいるかもしれません。
対象者の立場や関係性を考慮し、心象を損ねない品を選びましょう。
快気祝いの品選びには、祝いの気持ちや相手に対する配慮が重要です。
後に残らないものを選ぶという基本的な考え方のもと、添える思いやりを忘れずに、最適な品物を選んで贈りたいものです。
快気祝いを贈るベストなタイミングとは?
快気祝いは、病気やけがからの回復をお祝いして贈るものです。
その最適な時期は、退院を経てから約2週間から1ヶ月を目安に考えるのがセオリーです。
しかし、帰宅後しばらくの間は、体が万全な状態ではないことを留意する必要があります。
体力の回復もまだ十分ではないため、快気祝いを選んで購入するために外出を頻繁にするのは避けるべきです。
無理が祟って再び体調を崩したり、最悪の場合、再入院を余儀なくされる事態にもなりかねません。
ですから、焦らずに余裕をもって快気祝いの準備を行うことが、とりわけ大切です。
周囲の人々も、あなたの体調を最優先に考えてくれているはずですので、無理なく対応しましょう。
まとめ
多くの人が悩む快気祝いの相場やお勧めの品目、それに贈るべき時期についてご案内いたしました。
お返しの金額については、もらったお見舞い金を基にして半分から3分の1程度に設定するのが一般的です。
贈り物の中身としては、「消え物」と呼ばれる消耗品が好まれます。
そんな贈り物の代表格には、洗剤や石鹸のような日用品が挙げられます。
これらは、病気や災難を「水に流す」意を込めて、または使った後に形跡を残さないことから、快気祝いに最適です。
そして、快気祝いを渡すタイミングですが、退院の2週間後を目安にすると良いでしょう。
焦る必要は全くありませんが、逆に、退院から1ヶ月や2ヶ月が経過してしまうと、少し贈るのが遅くなりすぎる可能性もありますので注意が必要です。
もし退院予定が立った時点で、すぐに術後の快復を喜んで贈る準備を始めることもできますし、退院してから落ち着いてから慎重に選んでも問題ありません。
退院という大きな節目の後、心を込めた快気祝いで、さらなる健康を祈願しましょう。