結婚と共に訪れる家庭生活では、年末のギフト選びであるお歳暮に頭を悩ますことが多くなります。
通常、お歳暮は恩義を感じる人や親しい関係者に送るものと捉えられがちですが、肉親である自分の親や配偶者の親に対しても贈るのが適切なのかが疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
お歳暮は両親や義両親に贈るべきか
お歳暮を一度贈り始めると、以後毎年贈り続ける習慣が生まれるため、配偶者と相談の上で決定することが大事です。
通常、感謝の意を表すためにお歳暮を贈りますが、結婚後に自分の両親や配偶者の両親に対してもその慣習を続けるべきかは一考の余地があります。
両親へのお歳暮、送るべきか
お歳暮といえば、年末の挨拶代わりに贈るイメージがあるかもしれませんが、これは両親にも当てはまるのでしょうか？
実は、その辺りのルールは特に決まっていません。
どの家庭にもその家なりのやり方があり、両覧にお歳暮を送ることが正解とも、必要ないとも言えないからこそ、頭を悩ませる方も少なくありません。
例えば友人たちに話を聞いてみても、意見はバラバラ。
- 友人A：「ウチは親にはお歳暮なんて送らないよ」
- 友人B：「うちは毎年、ちゃんとお歳暮を贈っているよ」
- 私：「えっと、じゃあ我が家はどうしたらいいんだろう…」
他人の話を聞いても、それが自分の家庭に合うとは限りません。
そういう場合には自分なりの答えを見つけるために、お歳暮の主役である自分の両親に直談判してみましょう。
結局のところ、お歳暮は感謝の意を示すためのギフト。
両親が喜んで受け取ってくれて、負担にならない範囲であれば、お歳暮を選んでもきっと間違いはないでしょう。
義両親へのお歳暮、どうする？
義両親への贈り物に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
義実家の慣習や価値観は未知数ですから、配慮が求められます。
夫婦で話し合ってみた結果、夫は「ウチの親には送らなくて大丈夫」と言いますが、私の母は「お嫁さんが恥をかくかもしれないから、一応送ったほうがいい」とアドバイス。
自分は「どうすれば良いの？」と思い、夫婦の間で意見が分かれるのも避けたいですよね。
基本的には贈るに越したことはありませんが、もし相手がお返しやお礼を面倒がるタイプなら、送らないほうが喜ばれるかもしれません。
夫の「送らなくていい」という言葉の裏にある理由を探ることが大切です。
しかし、決定に迷うときは、一つ注意が必要です。
ご主人の意向に反して勝手に送ることは、将来的に夫婦間での争いの種となる恐れがあります。
送る場合は、夫にしっかり理由を説明し、夫婦で納得の上で行動されると良いでしょう。
両親へのお歳暮、相場はどれくらい？
例年、両親へのお歳暮の相場は一体どの程度の金額なのでしょうか？
相場と言われているのは大体3,000円〜5,000円程度が目安です。
高すぎる金額では相手に遠慮を強いることになりかねませんから、上記の範囲が適当でしょう。
- 20代の夫婦の場合：約3,000円
- 30代の夫婦の場合：3,000円から4,000円程度
- 40代の夫婦の場合：3,000円から5,000円程度
お歳暮では金額そのものよりも、感謝の意を示すことが重視されます。
予算内で選べるアイテムも多く、どの商品を選ぶかが大切なポイントになりますね。
お歳暮におすすめのアイテムを選ぼう
両親や義理の両親へのお歳暮選びに悩むことも多いのではないでしょうか。
お歳暮に人気の定番アイテムとして挙げられるのは、ハムやソーセージ、牛肉、蟹のような食品類や、ビールや発泡酒などの飲料類です。
また、市販されているお歳暮コーナーでは、缶詰やコーヒーのセット、日用消耗品のバラエティセットなど、様々な商品があります。
さらに食用油や調味料なども選択肢に挙がります。
贈り物を選ぶ際には、販売店で直接見て選ぶ方法もありますが、多種多様な商品に触れると決断に迷いが生じ、時間がかかることがあります。
そのため、事前にどのような品物を贈りたいか、一定の候補を絞っておくのが賢明です。
自分の親の好みについては把握していても、義理の両親の趣味嗜好はなかなかつかみづらいものです。
そんな時に重宝されるのが、カタログギフトやギフト券です。
これらは受け取った方が自由に選べるので、非常に好評です。
まとめ
かつては企業間で交わされることの多かったお歳暮ですが、最近ではその慣習を廃止する会社が増えています。
加えて個人情報保護法の影響で、従業員に住所録を配ることも少なくなったようです。
そんな時代の変化に伴って、デパートなどはマナーとして親へお歳暮を贈る文化を広めた背景があるとされます。
結果、親や義理の親へお歳暮を贈る人が増えているものの、これが絶対的なルールではありません。
家庭ごとに根付いた慣習や価値観がある場合は、そちらに合わせるのが最適です。
