親族に送る年賀状に添えたい、心に響く一言にはどんな言葉を選べば良いのでしょう。
しばらく連絡が取れていない親戚にどのように近況を伝えるか、言葉を選ぶのは難しいですよね。
また、相手の健康を気遣うメッセージをどのように形にするか、考えあぐねることもあるでしょう。
ほかにも、どんな言葉が心に響くのかを思案してみましょう。
今回は、親族への年賀状で心を込めたメッセージの書き方とその例をご紹介します。
親戚に向けた年賀状のコメントに大切にしたい5つのポイント
・縁起の悪い言葉は避ける
・訂正液やテープなどの訂正用具は使わない
・句読点はなるべく使わない
・サインペンや万年筆で書く
・心をこもって手書きをする
これらについて、さらに詳しく解説していきます。
新年の挨拶で避けたい言葉
新年のご挨拶では、好ましくない言葉遣いは控えましょう。
それは縁起を考える上でも、とても大切なことです。
つまり、不幸を思わせるような言葉は使わない方が賢明です。
新しい年が始まったばかりの挨拶で、不吉な言葉はふさわしくありません。
例えば、「去年」という言葉の「去」にはあまり良い印象がないため、「昨年」や「旧年」という言葉を選ぶことが推奨されます。
このように、日常では見過ごされがちな点でも、特に気を付けるべきです。
●避けるべき言葉の例
「昨年」「終わり」「損失」「衰退」「転落」「断絶」「消滅」「離別」「疾患」「枯死」「破壊」「壊滅」「苦痛」「崩落」「消失」
これらの言葉は不吉なイメージを持つため、使用しない方が適切です。
修正用具を使わない理由
万が一メッセージに誤りがあった場合でも、修正液を使うのではなく、新たにはがきに書き直すことをおすすめします。
間違えてしまった年賀状は、郵便局で新しいものに交換してもらえることがあります。
一筆は心を込めて慎重に書くべきであり、修正液での訂正は好ましくありません。
配慮深い文末処理
文中の句読点「、」「。」が時に関係の間に距離を作るように感じられることから、これらの記号を用いる際には慎重な対応が求められることがあります。
これらの記号を使うことで不快感を示す人がいるわけではないにしろ、長期にわたる良好な関係を維持することを望む場合、使用を控えるべきかもしれません。
文章を区切る時には、段落を変えたりスペースを空けたりして、読み手の理解を助ける工夫が大切です。
より親密な筆記具の選択
オフィスで一般的なボールペンは、個人的な文書には必ずしも適しているとは限りません。
ボールペンで書かれた内容に対して不快に感じる人は少ないですが、より親しみやすい印象を与えたい時には、別の筆記具の使用が勧められます。
筆ペンやサインペンを使えば、温かみのある文字を生み出すことができます。
特に祝事の際には、太くて濃い文字が好まれますから、インクの出が悪い筆記具やにじみやすいものは避け、新しい筆記具の購入を検討することが望ましいでしょう。
心を込めた手書きのメッセージ
手書きの一筆箋は、心をこめて書かれるのが伝統です。
書く人が自信がなくても、丁寧な筆致であれば、その思いやりは十分伝わります。
メッセージが短い場合でも、一文字一文字に心を込めて、感謝の気持ちを形にすることが大切です。
新年に贈る親戚への短いメッセージ3つのポイント
・日々の忙しさの中での連絡不足への心配り
・自分の近況についての簡潔な情報共有
・相手の健康を思う優しい言葉と願い
これらのポイントを踏まえ、それぞれについてさらに説明します。
日常の忙しさによる連絡不足への心配り
たとえ血のつながりがあっても、離れて生活しているとなかなか顔を合わせることが少なくなります。
忙しい日常が原因で、つい連絡を怠ってしまうこともあります。
そんなときは、新年の挨拶を機に、普段の忙しさによる連絡不足を心からお詫びし、再会を望む気持ちを伝えるのが良いでしょう。
自身の近況報告
ご家族や自分自身の近況、新しい生活の出来事などを伝えることで、親戚間の絆を感じさせることができます。
互いの最新の動向を知ることは、お互いにとって楽しみの一つです。
健康状態への配慮と願い
冬の厳しい寒さの中での健康には、特に気を配りたいものです。
相手の健康を気遣い、お互いの健やかな生活を願うことで、深い配慮を示すことができます。
元気な報告を聞くことは嬉しいものですが、もし風邪を引いていたり体調がすぐれない場合は、その心配を伝え、お正月をゆっくり休んで、暖かくして過ごしてほしいと伝えることが優しさの表れです。
親戚への新年の挨拶文サンプル
・しばらくの間、連絡が途絶えてしまい申し訳ありません。昨年は色々と支えていただき心から感謝しています。またお会いできる日を心待ちにしており、どうか健康に留意されてお過ごしください。
・ご結婚おめでとうございます。新しい生活はいかがでしょうか。末永く幸せが続くことを願っております。
・新しい春が来て、皆様との再会を楽しみにしています。我が家は皆元気で年を越しました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
・新年が開け、昨年はお会いできず失礼いたしました。皆様の一層の健康とご多幸を心から祈っております。
・昨年は忘れられない結婚式に招いていただきありがとうございました。幸せなご家庭を築かれていることと思います。これから家族が増える喜びも期待しています。
・しばらくお会いできておらず、寂しさを感じています。お変わりありませんか?こちらは皆、健やかに新年を迎えました。〇〇もすくすく成長して、△△△もできるようになりましたよ。
・昨年は法事を執り行っていただき、深く感謝しております。季節の移り変わりを肌で感じる今日この頃ですが、そちらの気候はどうでしょうか?我が家では新しい家族を迎え、賑やかな年始を過ごしております。
・しばらくお声をかける機会がなくて失礼いたしました。我が家は皆、健康で何よりです。皆様にも変わらぬ幸福が訪れますように。
・日々、皆様のことを思いながら過ごしております。新たな年を迎え、皆様のさらなる幸せを心よりお祈りしています。
・令和〇年の幕開けです。皆様にとって素晴らしい一年になりますように。私は今年、運転免許の取得を目指しています。引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます。
まとめ
親戚への年始の挨拶は、あたたかく日常的な言葉選びがふさわしいと思います。
不吉な言葉は控えめにし、縁起の良い場面では細心の注意を払うことが大切です。
形式ばった挨拶よりも、個人的なメッセージを添えることで、心からの挨拶になります。
手書きのメッセージが、受け取る方に温もりを感じてもらえることでしょう。