毎年の年賀状は、師走の忙しい時期に大きな負担になりがちです。
多くの人がこの習慣を終えたいと思っているものの、昨年まで続けてきたために、急にやめるのはためらわれるかもしれません。
毎年続ける義務のように感じる年賀状の作成は、非常に大変です。
ここでは、年賀状をやめる最適な時期と、スムーズに年賀状を終わらせるための文例を紹介します。
年賀状をやめても問題ない?
毎年続けてきた年賀状をやめることは可能でしょうか?
年賀状は新年の挨拶として知人や友人に送る伝統的な手段です。
新しい年の幸せを願いつつ、過去一年間の感謝を表し、これからも続く関係を願っています。
しかし、年賀状の送付は義務ではありませんし、最近ではスマートフォンやSNSを利用した新年の挨拶が一般的です。
だからといって、突然連絡を絶つことは避けた方がよいでしょう。
相手に不安を与えず、やめる意向を伝えることが礼儀です。
年賀状をやめる最適なタイミング
年賀状をやめるには、いくつかの適切なタイミングがあります。
生活に変化があった時
住所が変わる引っ越し、転職、退職など、生活環境に大きな変化があった場合です。
人生の大きな転機は、関係を見直すのに適したタイミングとなります。
高齢になった時
高齢になったと感じる時期は人それぞれ異なりますが、自分にとっての区切りとなる年齢を決めておくのも一つの手です。
70代、80代、90代など、具体的な年齢は人によって異なります。
体調や生活状況を考慮しながら、年齢を年賀状をやめる理由にするのが適切です。
年賀状を止めるための適切なアプローチとは?
年賀状の送付を止める方法は人それぞれで、特に相手との関係性を考えることが重要です。
返信を控える方法
年賀状が届いても返さないのは一般的に失礼とされますが、会社関係などの形式的なものであれば事務的な応答を避けて整理することが推奨されます。
年賀状以外で通年連絡を取っていない場合、それほど深い関係ではないかもしれません。
経営者などは、年賀状の送付を止める決断も視野に入れることがあります。
年賀状で直接通知する
「今年を最後に」と伝えることで来年からは年賀状を送らない旨を伝えます。
理由をさりげなく、例えば高齢などを添えておくと誤解されにくくなります。
送付を終える意を伝えつつ、今後も変わらぬ関係を続けることを願う文言を添えるとよいでしょう。
寒中見舞いで終了を伝える
年賀状を送らずに寒中見舞いで年賀状の送付を終了する旨を伝えます。
新年の挨拶がなかったことについて心配されるかもしれませんが、年初めを過ぎてからの寒中見舞いなら相手にも意図が伝わりやすいです。
事前に予告する
来年からではなく、この年をもって年賀状の送付を終了すると決めたら、電話やメールなどで事前に相手に知らせます。
突然の変更ではなく、理由を丁寧に説明することでスムーズに終了できます。
年賀状の送付を終える際の文例
以下へ文例をご紹介します。
年賀状の送付を止める理由を述べつつ、引き続き変わらずにお付き合いいただけますよう願いを込めたメッセージを加えると良いでしょう。
ご自身の状況に応じて書き換えてみてくださいね。
高齢を理由に終了する場合
今年は私にとって米寿を迎える特別な年となります。年齢も考え、年賀状を手がけることが難しくなってきたため、残念ながら今年をもって年始のご挨拶を終了させていただくことといたしました。
突然のお知らせとなり、誠に勝手ながら、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。皆様には引き続き、健康と幸多い日々が訪れますよう心から祈念しております。
寒中見舞いを通じて伝える場合
寒中お見舞い申し上げます。
新年のご挨拶が遅れてしまい、申し訳ございません。先日は丁寧な年賀状を賜り、厚く御礼申し上げます。この度、私事ながら年賀状の送付を控えさせていただくことにいたしましたので、この寒中見舞いをもちまして新年のご挨拶とさせていただきます。
急な変更となりましたことを心よりお詫び申し上げるとともに、ご理解とご容赦のほど何卒よろしくお願いいたします。今後も皆様のご健康とご多幸を心から願っております。
まとめ
年賀状の送付は双方にとって負担となることがあり、その習慣を見直すことは有意義です。
年賀状を送らなくても、変わらぬ関係を維持することは可能です。
直接会った際に理由を説明することで、相手に対する配慮が伝わります。