母の日にはなぜカーネーションが選ばれるのでしょうか？
そして、なぜ赤いカーネーションが特に人気なのでしょう？
ここでは、母の日にカーネーションを選ぶ背景と、それぞれの色が持つ意味について詳しく解説します。
母の日にカーネーションを贈る習慣の始まり
母の日にカーネーションを贈る風習は、南北戦争時代に活躍したアン・ジャービスという女性に遡ります。
彼女は負傷した兵士たちの世話をしたことで知られていますが、彼女の娘アンナが母の死後、教会で母親を追悼する式を行った際、参列者に母の好きだった白いカーネーションを配ったことが、この習慣の起源です。
赤いカーネーションが定番の理由
当初は白いカーネーションが使われていましたが、母の日が広まるにつれて、生存している母親への感謝の表現として、赤いカーネーションが選ばれるようになりました。
アンナ・ジャービス自身が、生きている母には赤いカーネーションを贈ることを提唱したためです。
ただし、赤と白を区別することが差別につながる恐れがあると考えられたため、後に日本ではどのような状況の母にも赤いカーネーションを贈ることが一般的になりました。
カーネーションの色ごとの意味
カーネーションの色は多岐にわたり、それぞれ特有の花言葉があります。
ここでいくつかの代表的な色とその意味を紹介します。
白: 純潔の愛、尊敬、私の愛情は生きている。
ピンク: 感謝、優しさ、女性の愛、美しい仕草、暖かい心
オレンジ: 純粋な愛、清らかな慕情、あなたを熱愛します
紫: 母への尊敬と敬意を示す高貴な色。
青: 珍しい色で、革新的な愛や幸福を意味します。
母の日にはこれらの色から、お母さんへの感謝の気持ちや愛情を表す色を選びましょう。
ただし、個々のお母さんの好みに合わせて花を選ぶことが何より大切です。
母の日は、これらの美しい花々を通じてお母さんに感謝の気持ちを伝える絶好の機会です。
カーネーションとキリスト教のつながり
カーネーションが母の日の象徴とされるようになったのには、キリスト教の伝承が関係しています。
伝えられるところによると、キリストが十字架で命を落とした際に、その悲しみに涙した聖母マリアの涙が地に落ち、その場所からカーネーションが芽生えたとされています。
これにより、カーネーションは「母性愛の象徴」としての地位を確立しました。
この物語を知ると、母の日にカーネーションを選ぶことが感慨深い行為であると感じられるでしょう。
白いカーネーションは、無垢で献身的な愛を象徴し、赤いカーネーションはキリストの犠牲と復活、そして生きている母への情熱的な愛を表しています。
おすすめの色と避けたい色とそれぞれの意味
母の日に贈るカーネーション、どの色を選べばいいのか迷いますよね。
カーネーション自体には「無垢で深い愛」という花言葉がつけられていますが、
各色は独自のメッセージを持ち、贈る相手やその時の気持ちによって選ぶ色を変えることができます。
そこで、おすすめの色と避けた方がよい色をご紹介します
自分の気持ちやお母さんの好みに合わせて、最適なカーネーションを選びましょう！
安心して選べるカーネーションの色
赤：母への愛
赤いカーネーションは「母への愛」や「情熱的な愛」を意味し、母の日の定番色です。
生きている母親への感謝と愛情を表現するのに最適です。
白：純潔の愛、尊敬
白いカーネーションは純粋な愛や尊敬を象徴します。
故人となった母への追悼の意味も込められており、穏やかで深い愛情を伝える色です。
一方で、悲しみや失われた愛を思わせるため、選ぶ際には慎重に。
ピンク：感謝、美しい仕草
ピンクのカーネーションは、感謝や美しい仕草、暖かい心を表します。
穏やかながらも愛情深いメッセージを伝えたいときに選ぶと良いでしょう。
オレンジ：純粋な愛、熱愛
オレンジ色は情熱と活力を象徴し、明るくエネルギッシュな愛情を表します。
母への明るい気持ちを伝えるために選ばれることが多いです。
紫：気品、誇り
紫のカーネーションは高貴で品のある色です。
母への尊敬の念や誇りを表現するときに適しています。
青：永遠の幸福
青いカーネーションは、「ムーンダスト」という品種で知られ、永遠の幸福を象徴しています。
特別な母への贈り物として選ばれることがあります。
プレゼントに避けたいカーネーションの色
深い赤：深い悲しみや哀愁
深い赤のカーネーションは「私の心に哀しみを」「欲望」という意味を持ちます。
通常の赤よりもさらに情熱的で、深い感情を象徴していますが、母の日とは少しずれた重いメッセージとなるため注意が必要です。
黄色：友情、嫉妬、愛情の揺らぎ
黄色のカーネーションは明るく楽しい印象を与える一方で、「軽蔑」「嫉妬」などネガティブな意味も含まれています。
美しさを表す色ではありますが、母の日には適切なメッセージを選ぶことが重要です。
絞り模様：愛の拒絶、奴隷のような愛
絞り模様のカーネーションは、その美しさに反して「愛の拒絶」や「私はあなたの奴隷になる」という厳しい花言葉を持っています。
デザインとしては魅力的ですが、花言葉の意味を考慮すると母の日のギフトには向いていないかもしれません。
まとめ
母の日は一年に一度の特別な機会です。選んだ花と共に、心をこめたメッセージでお母さんに日頃の感謝を伝えましょう。
カーネーションの色に込められた深い意味と、お母さんへの愛情を思いっきり表現してくださいね。
お母さんがどんな花が好きかを知っている場合は、花言葉よりもその好みを尊重すると良いでしょう。
その他、母の日におすすめの花々
カーネーション以外にも母の日にぴったりな花は多数あります。
以下の記事では、カーネーションを含むさまざまな花を紹介しています。
それぞれの花が持つ花言葉を添えて、お母さんへの感謝を形にするのも素敵ですね。
メッセージカードの添え方
花と一緒にメッセージカードを添えるのはいかがでしょうか？
関係性に応じたメッセージの例をご紹介しています。
あなたの心からの感謝の言葉をカードに込めてみてください。
言葉にすることで、お花と一緒に感情が伝わりやすくなりますよ。
