お正月には初詣に行く方は多いでしょう。
しかし、お寺での初詣の正しい方法がわからない!という方々も多く見受けられます。
また、神社のお参りとどんな違いがあるのかと悩む方も。
以下で、お寺での初詣の参拝方法、神社との違い、お寺でのマナーについて詳しく解説します。
初詣お寺の参拝方法は?
お寺での初詣の参拝方法について、山門、手水舎、常香炉、本堂と順番にご紹介します。
山門
山門は神社でいう鳥居に相当し、仏殿への入口となります。
入る際は合掌し一礼をし、敷居を踏まずに進みます。
帰りも同様に一礼を忘れずに。
手水舎
ここでは、神社と同様に手水舎で身を清めます。
手順は以下の通りです。
- 柄杓を取り、一杯の水で左手を洗います。
- 柄杓を持ち替え、同様に右手を洗います。
- 再び持ち替え、左手の掌に水をためて静かに口をすすぎ、その手を洗います。
- 柄杓を逆さまにして柄を洗い、元の位置に戻します。
常香炉
常香炉はお線香をたく大香炉で、常に煙が立ちのぼっています。
ここでお線香を供え、煙を体に浴びることで心身を清めることができます。
また、体の悪い部分に煙を当てると良くなるとも言われています。
本堂
本堂でのお参りの手順は以下の通りです。
- 軽く頭を下げ、お賽銭を入れ、鈴を鳴らします。
- 合掌して祈願し、一礼します。
お賽銭は投げ入れず、静かに入れましょう。
もし鈴があれば3回鳴らし、合掌後、祈願し、一礼します。
お寺では、「パン、パン!」という拍手はしません。
二礼二拍手一礼は神社の作法です。
お寺では一般的に合掌一礼と覚えておくと良いでしょう。
神社とお寺のお参りの違いは?
初詣は神社に行く人とお寺に行く人がいますが、お参りの仕方やお賽銭の考え方に違いがあります。
お参りの仕方
神社は神道であり、お寺は仏教ですので、お参りの仕方に違いがあります。
- 神社
二礼二拍手一礼
- お寺
合掌一礼(※拍手しない)
お賽銭の考え方
神様や仏様に奉納するお賽銭も神社とお寺では考え方が異なります。
- 神社
神様への日頃の感謝や祈願成就のお礼として奉納。
- お寺
自己の欲を捨て、持ち物である金銭をお布施として差し出す修行の一環。
お寺のお参りのマナーは?
お寺のお参りのマナーについてご紹介します。
参拝する時間はいつが良い?
お寺の参拝は山門が開いている間に行うのが適切です。
夜間の参拝は忌避されることが多いですが、特に朝が良いとされています。
朝日が昇るように運勢も上がるとされるためです。
参拝はどんな服装が相応しい?
服装に特別な決まりはありませんが、常識的な服装が求められます。
以下の服装は避けるべきです。
- 露出が多い服装:キャミソール、ミニスカートなど。
- ラフな服装:ジャージやサンダル。
- 派手な服装や華美な装飾品。
- 死を連想させる服装:毛皮のコートや動物のファー。
- 歩きにくい服装:ハイヒールなど。
数珠は必要か?
初詣での参拝に数珠は必須ではありませんが、宗派によっては必要とされることもあります。
お線香のあげ方は?
お線香をあげる際は、ロウソクを1本献灯し、3本のお線香に火をつけ、手で仰いで消して中央にまとめて立てます。
息で火を消さないよう注意しましょう。
あとがき
初詣のお寺での参拝方法をご紹介しました。
お寺と神社では参拝方法に少し違いがありますが、覚えてしまえば難しいことはありません。
新年の始まりにしっかりと仏さまにご挨拶しておきましょう。