もうすぐ成人式を迎える新成人の皆さん、おめでとうございます。
しかし、近年は成人式を欠席することを考える方も増えています。
親御さんは「一生に一度のイベントだから参加すべき」とおっしゃいますが、本人はそれほど乗り気ではないこともあります。
さまざまな事情がある中で、どうして成人式に行きたくないのか、それが親不孝と見なされるのか、また、参加しないことで後悔することはあるのかについて考えてみましょう。
成人式に行きたくない理由は何か?
成人式を欠席する理由は人それぞれですが、一般的な理由をいくつか挙げてみます。
仕事が忙しいから
働いている方にとって、仕事が忙しい中で成人式を理由に休むことは難しいかもしれません。
特に、同年代の多い職場では、複数人が同時に休むことが現実的に困難です。
成人式に参加したい気持ちがあっても、仕事の状況が許さないこともあります。
準備が大変だから
特に女性にとって、成人式の準備は大変です。
振袖やその他の装束には多額の費用がかかり、早めの予約が必要になります。
また、美容院の予約なども必要で、準備には相応の労力が求められます。
そのため、準備を考えると面倒だと感じる方もいるでしょう。
過去にいじめに遭っていたから
学生時代にいじめの経験がある方にとって、成人式は緊張する場でもあります。
時間が経っても、過去の記憶は簡単には消えません。
晴れの舞台であっても、不安を感じて参加したくないと考えるのは自然なことです。
会いたくない人がいるから
過去のクラスメートの中には、いじめのような重い理由以外にも、元恋人や以前喧嘩別れした親友など、会いたくない人がいる場合があります。
どのような態度で再会すれば良いのか、考えるだけで憂鬱になることもあるでしょう。
仲のいい友達がいないから
地元を離れて進学や就職をしている方の中には、成人式で知り合いがほとんどいないことが理由で参加をためらうことも。
環境が変わり、心細い中での参加は、何をして良いかもわからず、孤独を感じさせることもあります。
お金がないから
成人式には、振り袖や羽織、スーツなどの特別な装いが求められることも多く、それにはかなりの出費が伴います。
また、実家が遠方にある場合は帰省費用も必要です。
経済的な理由から成人式への参加を躊躇する若者も少なくありません。
浪人中だから
成人式が受験勉強の最中や浪人生活に重なる場合、参加することによって得られる喜びよりも、時間のロスや風邪を引くリスクを気にする方もいます。
また、浪人という状況が心理的な負担となり、人に会うこと自体を避けたくなることもあるかもしれません。
めんどくさいから
単純に成人式のような公的な行事が面倒くさいと感じる人もいます。
何をして良いかわからない、何のために参加するのか意義を見出せないと感じることが、参加を躊躇させる大きな理由です。
成人式に行かないのは親不孝?
成人式に出席するかどうかで悩んでいる際、「一生に一度なんだから行ってきなさい」と親から言われることもありますね。
しかし、中には「自分で決めなさい」と放任する親もいます。
本当は行きたいけれども行きたくない、そんな複雑な気持ちを抱えている時、親の意見が気になるものです。
親が子供の成人式にどれほどの期待を寄せているかによって、その反応は異なります。
息子や娘の成人式を楽しみにしていた親なら、欠席を選ぶと悲しむかもしれません。
しかし、親不孝かどうかは、その家庭の価値観や世間体により異なるため、一概に言えないことです。
一方で、子供の成人式への出席を特に気にしない親もいます。
そのため、成人式に出席するか否かは、自分自身でしっかりと考え、それを親に伝えることが重要です。
もし心配なら、親が子供の成人式に対してどう思っているかを事前に確認し、しっかりと話し合うことをおすすめします。
また、正装していく場合は衣装レンタルや、美容院での着付け、髪の整えなどもありますので早めに決めておきましょう。
成人式に行かないと自分が後悔する?
成人式に参加するかどうかは個人の判断によりますが、後悔するかどうかはその人次第です。
式典に参加することで、「今日から本当に成人なんだ」と感じ、その重みを実感する人もいます。
そう感じられるかどうかが、参加して良かったと感じるかの大きな要因です。
成人式は、学生時代の友人たちが集まる場でもあります。
久しぶりに会う友人の変化に驚いたり、懐かしい思い出を共有したりするのは、式の大きな楽しみの一つです。
しかし、これを逃すと、「あの人はどう変わったのだろう?」という好奇心や、「会いたかった」と言われるかもしれない機会を逃すことになり、後で後悔する可能性があります。
実際に成人式の日には、「○○さんがとても綺麗になっていたよ」とか「○○くんがすごく背が伸びてカッコよくなっていた」といった話を聞いて、自分も見てみたかったと思うかもしれません。
また、欠席したことに対して「会いたかった」と言われることも、感慨深いものがあります。
成人式は、ある意味で大きな同窓会とも言えます。
この日を逃すと、しばらくは再会する機会も少なくなるため、貴重な時間を逃すことになるかもしれません。
実際、私は同窓会を欠席したので、成人式が同窓会の扱いでした。
ですが、参加するかどうかは、自身が最もよく理解している事情に基づいて決めるべきです。
あとがき
成人式は、可能であれば参加することが望ましいですが、個々の事情によっては参加できない場合もあります。
もし参加しない場合、親がどう思うか心配なら、事前にしっかり話し合い、確認することが大切です。
また、自分が後悔する可能性についても、参加することでしか得られない経験や友人との再会を逃すことを考慮して、慎重に判断することが重要です。
成人式は再びは訪れませんので、その点を踏まえて決断してください。