転勤や退職のたびに送別会という名目で開かれる飲み会です。
しかし、行きたくない相手の送別会の場合、どうすれば角を立てずに断れるのでしょうか。
また、欠席した場合の会費の支払いはどうなるのでしょうか。
ここでは、送別会の上手な断り方についてご説明します。
送別会に行きたくない!
送別会とは、お世話になった方々への感謝の気持ちを表して壮行する会です。
しかし、実際には職場には様々な関係性が存在しますから、いつも心地よく送別できるわけではありません。
例えば、普段から厳しく指導してくれる上司に対して、心から
「お疲れ様でした。これまで本当にありがとうございました」
と言える自信はありますか?
内心では
「明日から会わなくてすむ」
と感じていることもあるでしょう。
それでも社会人としては、礼儀正しい対応が求められます。
もし可能であれば、その日は他の用事があり参加できないことを上手く伝える必要があります。
では、具体的にどのように断れば良いのでしょうか?
送別会の上手な断り方は?
送別会に限らず、会社の会合を断る場合には適切な理由が必要です。
「あの人の送別会なら参加したくないです。」
というような発言は、どの職場でも受け入れられません。
そのような理由を述べても、多くの場合は当日、強引に連れて行かれることになります。
「私も本当は行きたくないけど、みんな行くから一緒に行きましょう」
という空気で、一人だけ休むことが難しい雰囲気があります。
自分が社長や役員であれば話は異なりますが、一般社員やアルバイトでは周囲の意見を尊重せざるを得ないのが一般的です。
それでは、どのようにして送別会を欠席できるのでしょうか?
欠席するためには、誰もが納得できる、やむを得ない理由が必要です。
家族のお世話を理由にする
家族のお世話というのは、説得力のある理由です。
- 幼い子供がおり、夕飯を用意し、他に預ける人がいないため
- 高齢の両親を日々介護しており、仕事が終わればすぐに帰宅しなければならない
- 夫が怪我をしており、動けないので、早く帰宅する必要がある
話し方のポイントは、想像以上に大変な状況であることを伝えることが大切です。
嘘をつくのは避けた方が良いでしょう。
少し大げさに表現することは問題ないと思いますが、入院などの嘘をつくと、後に問題が起こり易いです。
病気や怪我の事実を一貫して伝え、聞く度に内容が変わらないよう注意しましょう。
身内の集まりがある
親戚や夫の両親など、身内で避けられない集まりがあるのは自然なことです。
詳しく説明しても、職場の人には身内の関係性が理解しにくいものです。
時には、「実は身内の集まりの方が気が重いんだけどね。」と漏らすと、「大変ですね」との共感を得やすいです。
- 金曜日に夫の親が上京してくる
- 今週は実家に行く約束がある
- いとこの結婚式で親戚が集まる
ただし、身内であれば融通が利くと見られがちですが、決して油断はできません。
話のポイントとしては、身内の集まりには融通が利かないと説明することが重要です。
会社の人々は自分の家族構成を詳しく知らないため、この点を逆手にとることができます。
過去に身内の集まりを欠席しただけで大変な目にあったと伝えれば、必ず参加すべきであるという事情が伝わりやすくなります。
結果として、外せない用事があるため送別会には参加できないと説明することが理想的です。
送別会に欠席でも会費は払うべき?
送別会への欠席が決まっていても、会費の支払いについて迷うことがあるでしょう。
もし送別される方に恩義があれば、会費を支払わないわけにはいかないでしょう。
「送別会には参加できないけれど、会費だけはお支払いしますね」
と伝えることが無難です。
欠席できるだけでも良かったと感じるなら、会費を支払うことに抵抗を感じることは少ないかもしれません。
すでに定員が決定している場合、会費の免除は難しいかもしれませんが、人数調整が可能な場合には宴会費の一部が免除されることもあります。
ただ、送別の記念品を渡す予定のある場合は、参加人数に算入されている場合がほとんどですので、その分の会費は支払う必要があります。
あとがき
送別会への参加を上手に辞退する方法をご紹介しました。
会費に関しては、幹事から請求された場合は支払う必要があるものの、送別会そのものをスキップできれば問題ないと思います。
本来ならば、最後に相手を心から送り出す気持ちがあれば、このような悩みも生じないでしょう。
もしどうしても送別会を欠席したいと考えるなら、この方法を試してみてください。