送別会の乾杯の挨拶を依頼され、どのような挨拶をすれば良いか悩んでいる方もいるかもしれません。
退職者の去る理由は、異動、定年、転職、結婚とさまざまです。
それぞれの背景に応じた適切な挨拶を考える時、うまく言葉が浮かばないこともあるでしょう。
ここでは、送別会の乾杯時における挨拶のコツと、参考となる例文についてご紹介いたします。
送別会の乾杯の挨拶のポイント
最初に送別会の乾杯の挨拶のポイントについてご紹介いたします。
乾杯の挨拶の出番はいつ?
最初に確認しておきたいのが当日の乾杯の挨拶の出番です。
まず送別会の全体の流れをみてみましょう。
- 開会宣言
- 開会の挨拶
- 乾杯
- 食事・歓談
- (続く)
このように送別会が始まると早い段階で出番が回ってきます。
乾杯の挨拶が終わらなければ食事も歓談もできませんので、かなり重要な役割になります。
乾杯の挨拶の注意点とは?
乾杯の挨拶をする時に気を付けたい点はいくつかあります。
挨拶は大きな声でハッキリと
多くの人の前でのスピーチは緊張するかもしれませんが、どんなに素晴らしい内容でも、声が届かなければ意味がありません。
そのため、会場の全員が聞き取れるよう、はっきりとした声で述べることが大切です。
内容は適切にまとめて短く
また、宴会では挨拶が長くなり過ぎないように注意が必要です。
乾杯の挨拶は飲食が始まる直前に行われることが一般的で、演説が長引くと食事や飲み物を前に持て余すことになります。
したがって、適切なポイントを簡潔にまとめ、伝えることが受け入れられやすくなります。
必ず感謝の言葉を入れる
退職の理由は人それぞれ異なりますが、共に過ごした感謝の気持ちは誰もが持っているものです。
そのため退職者に対しては感謝の言葉を、異動や転職者には健康や将来の成功を祈る言葉を添えることで、場にふさわしい挨拶となります。
送別会の乾杯の挨拶の例文
ここでは、送別会における乾杯の挨拶例文をご紹介いたします。
異動や転勤、定年退職、転職や中途退職、結婚退職など、場面に合わせた挨拶を見ていきましょう。
異動や転勤の場合は?
異動や転勤は部署ごとに実施されることが一般的です。
栄転の際には、「おめでとうございます」といった祝福の言葉から始め、新たな地でのご成功を心より願う言葉で続けるのが適切です。
その他の異動や転勤では、これまでの勤務に対する感謝とともに労をねぎらう言葉を添えると良いでしょう。
〇〇さん
この度のご栄転、心からお祝い申し上げます!
新たな職場での更なるご活躍を願いつつ、〇〇さんのご健勝と将来の成功を祈念し、乾杯!
転職や中途退職の場合は?
転職や中途退職の際には、新しい仕事先や仕事内容については避け、これまでの感謝の気持ちを表します。
さらに、未来の成功を願う言葉を添えることが一般的です。
〇〇さん
これまで大変お世話になりました。
一緒にお仕事ができなくなることは寂しいですが、新たな職場でのご活躍を心よりお祈りしております。
どうかお身体にはくれぐれもお気を付けて頑張ってください。
それでは、〇〇さんのご健勝と益々のご成功を祈りまして、乾杯!
定年退職の場合は?
定年退職の際には、節目を迎えられたことをお祝いし、これまでの勤務に対する感謝の意を表す言葉が適切です。
〇〇さん
長年にわたりご尽力いただき、心より感謝申し上げます。
僭越ではございますが、乾杯の音頭をとらせて頂きます。
それでは、〇〇さんの長きにわたるご功績に敬意を表し、今後のご健勝とご多幸を祈念して、乾杯!
結婚退職(寿退社)の場合は?
結婚退職を行う際は、まずお祝いの言葉を述べることから始めましょう。
これまでの感謝の気持ちを伝え、新生活に対する祝福の言葉を添えると良いでしょう。
〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。
これまでの大変なご支援に心から感謝申し上げます。
〇〇さんの明るい笑顔がもう見られなくなるのは寂しいですが、新たな人生のスタートを心から祝福します。
それでは、〇〇さんの末永い幸福とご健勝をお祈りいたしまして、乾杯!
あとがき
送別会は感動的なものにしたいですよね。
そう考えると乾杯の挨拶も大事です。
挨拶は難しいことを長々と話すよりもポイントを抑えて短くまとめた方が聞く方も聞きやすくなります。
また挨拶の主旨が伝わりやすくなりますので、数行の文章ですが自分の言葉でまとめてみましょう。
では当日頑張ってください。