新年の挨拶として年賀状を準備する際、特に悩ましいのがメッセージの内容の選定です。
何を書けば良いのか、適切な表現は何かと頭を悩ますこともあることでしょう。
特に、お目出度い席では対象が高齢の方の場合、その健康を気遣う言葉を選びたいものです。
しかし、いざ筆を執るとなると、なかなか適切なフレーズが浮かばず困惑することも少なくありません。
こちらでは、高齢者宛の年賀状でよく使われる、健康を気遣う心温まるメッセージの書き方をご紹介いたします。
皆様が迎える新年がより楽しいものになるよう、役立つアドバイスと共に簡潔で愛らしい文例も提案します。
年賀状の一言添え書きで高齢者への書き方のポイント
年賀状の一言添え書きで高齢者への書き方のポイントについて解説します。
高齢者への賀詞は?
高齢者といえば、自分よりも年配の方も多いかもしれません。
そんな場合の年賀状の賀詞は丁寧な新年のご挨拶になる4文字がいいでしょう。
「謹賀新年」
「恭賀新年」
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などもいいでしょう。
逆に2文字の賀詞は目上の人から目下の人に使うものになります。
高齢者の方を敬うような場合には相応しくありません。
2文字の賀詞には、「迎春」や「賀正」などがあります。
忌み言葉を使わない
忌み言葉とは、祝い事の場では使うべきではない言葉のことを指します。
新年を祝う年賀状では、これらの言葉を避ける必要があります。
「滅びる」
「絶える」
「衰える」
「破れる」
「失う」
「枯れる」
「倒れる」
「病む」
といった言葉が該当しますが、これ以外にも多く存在します。
健康を気遣う言葉
健康を気遣う言葉は、以下のように表現することができます。
- いかがお過ごしでしょうか。
- その後、お変わりありませんか。
- お変わりなくお過ごしのことと思います。
- 体調にはくれぐれもお気をつけてください。
- お身体をお大事にしてください。
- お身体をおいといください。
- どうかご自愛ください。
- くれぐれもご自愛ください。
- 健康には充分ご留意ください。
- どうか次に会う時までお元気で。
- 温かくしてお過ごしください。
- 寒さも増していますので風邪などにご用心ください。
「体」とは文字通り肉体を指しますが、「身体」とは精神も含めた肉体を表します。
年賀状ではどちらを使用しても問題はありませんが、「身体」が精神も含んで大切にという意味でよく使われます。
「ご自愛」とは、「自分のことを大事にしてください」や「ご自身の身体を大事にしてください」を意味します。
従って、「お体ご自愛ください」と言う表現は「体」という言葉が重複してしまい、誤りです。
年賀状での表現としては、お正月は通常、冬至から小寒の期間に該当します。
この時期は比較的に寒さが厳しくなるため、特にご高齢の方への健康を気遣う言葉として最適です。
しかし、病気を患っている方や、入院中の方に対しては適切でない可能性があります。
年賀状の一言添え書きで高齢者に健康を気遣うメッセージ文例
高齢者の方へ向けた年賀状では、冬の寒さに配慮した健康への気遣いが求められます。
「寒さが厳しくなっておりますので」といった表現を加え、次のように書くのが良いでしょう。
- 寒さ厳しき折くれぐれもご自愛ください。
- 厳寒の折風邪など召されませんようご自愛ください。
- 厳しい寒さが続きますのでどうかお身体にはお気をつけください。
- まだまだ寒い毎日が続きますのでお身体にはお気をつけください。
- まだまだ寒さが厳しい季節ですので健康には充分ご留意ください。
- 風邪をひかないようどうかご自愛ください。
- 風邪やインフルエンザなどかからないようお身体に気をつけてください。
- 健康に気をつけて良い一年をお過ごしください。
これらの文章は定番ですが、必要に応じて送る方の状況に合わせてアレンジしてみてください。
年賀状は多くの場合、年上の方々へ送るため、礼儀正しい言い回しが望まれます。
送る相手との関係性や通常の交流によって、親しみやすさを加えるとより心が温まるかもしれません。
あとがき
高齢化社会になっていく日本で、自分の周囲にも年配の方が多くなってきたという印象を受けます。
そうした方々一人一人が長く健康であり続けられるように、心を込めて年賀状を送ることをお勧めします。
その一言がきっと心の支えとなり、ずっと元気に過ごす助けとなるでしょう。